Claude CodeでMarkdownメモを自動整理する手順【初心者向け】
「あとで整理しよう」と思ったまま、Markdownのメモがフォルダに溜まり続けていないでしょうか。ObsidianやVS Codeでメモを取る習慣がある人ほど、ファイル名の付け方がバラバラになり、フォルダ分けが崩壊し、同じ内容のメモが重複する、といった悩みを抱えがちです。メモは検索して引き出せてこそ資産になります。分類とファイル名が整うだけで、過去のメモにたどり着く速度は目に見えて変わります。本記事では、Anthropicのターミナル型AIツール「Claude Code」を使って、散らかったMarkdownメモを自動で整理する手順を、今日から真似できる粒度で解説します。
Claude Codeがメモ整理に向いている理由
ChatGPTのようなチャット型AIでもメモ整理の相談はできますが、基本はファイルを1つずつ貼り付けて、回答をコピーして書き戻す、という手作業の往復になります。一方Claude Codeはターミナル(コマンドを打つ黒い画面)の中で動き、指定したフォルダの中身を直接読み取り、ファイルの作成・移動・リネーム・書き換えまで自分で実行できます。つまり「この100個のメモを内容ごとにフォルダ分けして、ファイル名も統一して」という指示が、そのまま最後まで実行されるわけです。メモの数が多いほど、この差は大きく効いてきます。
準備:インストールから起動まで
Claude Codeの利用にはAnthropicのアカウント(有料プランまたはAPI利用)が必要で、macOS・Windows・Linuxで動作します。準備は次の4ステップです。
- Node.jsを用意する: 公式サイトからNode.js 18以上をインストールします。導入済みかどうかは
node -vで確認できます。 - Claude Codeをインストールする: ターミナルで下記のコマンドを実行します。
- メモのフォルダに移動して起動する:
cdでメモが入っているフォルダへ移動してからclaudeと打ちます。 - 初回はログインする: 画面の案内に従ってブラウザで認証すれば準備完了です。
# インストール
npm install -g @anthropic-ai/claude-code
# メモフォルダへ移動して起動(パスは自分の環境に合わせる)
cd ~/Documents/notes
claude
そして整理を始める前に、必ずフォルダ全体のバックアップを取ってください。AIによる一括操作は便利な反面、意図と違う変更が起きる可能性はゼロではありません。cp -r ~/Documents/notes ~/Documents/notes_backup のように丸ごとコピーしておけば安心です。
ステップ1:いきなり整理させず、まず「診断」させる
最初のコツは、いきなりファイルを動かさせないことです。まず現状を分析させ、分類の方針を自分の目で確かめます。起動したClaude Codeに、次のプロンプトを貼り付けてみてください。
このフォルダ内のMarkdownファイルをすべて読んで、次の3点を報告してください。
1. ファイル総数と、内容から見たテーマ分類案(5〜8カテゴリ程度)
2. ファイル名と中身が食い違っているファイルの一覧
3. 内容が重複していそうなファイルの組み合わせ
※この段階では、ファイルの移動・変更は一切しないでください。
ポイントは最後の一文です。「まだ変更しないで」と明記しておくと、報告だけを受け取ってから落ち着いて判断できます。提示された分類案が自分の感覚と合わなければ、「仕事系はもっと細かく分けて、趣味系は1つにまとめて」のように対話で調整しましょう。メモが数百件ある場合は、一度に全部ではなく「まず50件だけ読んで方針を出して」とサンプルで進めると、応答も速く方針の微調整もしやすくなります。
ステップ2:ルールを決めて一括整理を実行する
分類方針が固まったら、いよいよ整理を実行します。次のプロンプトはそのままコピーして使えます(カテゴリ名は自分用に書き換えてください)。
先ほどの分類案をもとに、次のルールでこのフォルダを整理してください。
- カテゴリごとにフォルダを作る(01_仕事 / 02_学習 / 03_アイデア / 99_未分類)
- ファイル名は「YYYY-MM-DD_内容がわかる短いタイトル.md」に統一する。
日付が本文から分からない場合はファイルの更新日時を使う
- 各ファイルの冒頭に、titleとtagsを持つYAMLフロントマターを追加する
- 分類に迷うファイルは99_未分類へ入れ、迷った理由を一覧で報告する
- ファイルの削除は絶対にしない
まず移動・リネームの計画を一覧表で見せて、私がOKと言ってから実行してください。
ここでも「計画を見せてから実行」という確認ステップを挟んでいるのが重要です。実行後は報告を鵜呑みにせず、フォルダを開いて数件だけ中身を自分の目で確認しましょう。特に「99_未分類」に入ったファイルは、分類ルールそのものを見直すヒントになります。「レシピ系のメモが多いから04_生活を追加して」のようにカテゴリを増やしていくと、自分のメモの実態に合った棚が育っていきます。数十件規模なら、計画の確認から実行完了まで数分で終わることが多く、手作業との差を実感できるはずです。
ステップ3:CLAUDE.mdでルールを固定し、定期運用する
毎回ルールを長々と説明するのは面倒です。Claude Codeには、フォルダ直下にCLAUDE.mdというファイルを置くと、起動時に自動で読み込んで指示として扱う仕組みがあります。メモフォルダに次のような内容で作っておきましょう。
# このフォルダのメモ整理ルール
- 新しいメモは内容に応じて 01_仕事 / 02_学習 / 03_アイデア に分類する
- ファイル名は YYYY-MM-DD_タイトル.md 形式に統一する
- 分類に迷ったら 99_未分類 に入れて理由を報告する
- ファイルの削除・統合は提案のみ行い、勝手に実行しない
これを置いた後は、「ルートに溜まった新しいメモを整理して」と一言頼むだけで、毎回同じ基準で整理が実行されます。週に1回このひと言を打つ運用にすれば、フォルダが再び散らかるのを防げます。ルールに不満が出たら、CLAUDE.mdを書き換えるだけで次回から反映される点も手軽です。
つまずきポイント:意図しない変更をされたときは
よくある失敗が、「重複しているメモをまとめて」と頼んだら、残しておきたかった側の記述が統合時に消えてしまった、というケースです。AIの出力は毎回同じとは限らないため、次の3つを組み合わせて「確認を挟む・戻せる状態を作る」二段構えにしておくのが現実的です。
- 事前バックアップを徹底する: 前述のとおり、作業前にフォルダごとコピーしておく
- 破壊的な操作は提案止まりにする: CLAUDE.mdに「削除・統合は提案のみ」と書いておく
- Gitで履歴を残す: メモフォルダで
git initを実行し、整理の前にgit add -A && git commit -m \"整理前\"と記録しておけば、いつでも整理前の状態に戻せます。Gitに不慣れでも、Claude Code自身に「直前の変更をGitで元に戻して」と頼めば操作を任せられます
この備えがあるだけで、多少思い切った整理の指示も安心して出せるようになります。
まとめ
散らかったMarkdownメモの整理は、Claude Codeを使えば「診断→ルール決め→一括実行→CLAUDE.mdで定着」という流れで仕組み化できます。要点は3つです。第一に、いきなり整理させず、変更禁止を明記した診断プロンプトから始めること。第二に、実行前に計画を確認し、バックアップとGitでいつでも戻れる状態を作っておくこと。第三に、CLAUDE.mdにルールを書いておき、次回からは一言で同じ整理が回るようにすることです。まずは10〜20件程度の小さなフォルダで試して感覚をつかみ、うまくいったら本命のメモフォルダに広げてみてください。
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