ChatGPT・Claudeで使える議事録要約プロンプト実例集
「会議は終わったのに、議事録をまとめるのに30分かかる」——こうした悩みは、ChatGPTやClaudeに定型プロンプトを渡すことでかなり軽くできます。本記事では、コピーしてそのまま使える議事録要約プロンプトを用途別に紹介し、Claude Code(Anthropicのターミナル型AIツール)で文字起こしファイルから一気に要約する手順まで解説します。
議事録要約は「型」を渡すと安定する
AIに「この議事録を要約して」とだけ頼むと、出力の粒度が毎回変わり、肝心の決定事項が抜けることがあります。原因は、AI側に「何をどの形式で出すか」の判断を丸投げしているためです。そこで、以下の3要素をプロンプトに固定します。
- 役割: 「あなたは議事録作成の専門家」など立場を指定する
- 出力形式: 見出し・箇条書き・表など、欲しい形を明示する
- 制約条件: 含めるべき項目(決定事項・ToDo・期限)や禁止事項を列挙する
この3点を押さえた「型」を一度作れば、毎回ほぼ同じ品質の要約が数十秒で得られます。
基本形:そのままコピーで使える万能プロンプト
まずは汎用の基本形です。ChatGPT・Claudeのどちらでも使えます。会議メモや文字起こしテキストを末尾に貼り付けて送信してください。
あなたは議事録作成の専門家です。以下の会議テキストを次の形式で要約してください。
# 会議サマリー
- 会議名/日時/参加者(判明する範囲で)
- 全体要約(3行以内)
# 決定事項
- 決まったことだけを箇条書き。推測は含めない
# ToDo(担当者・期限つき)
- [担当者名] タスク内容(期限:○月○日)
- 担当者や期限が不明な場合は「未定」と明記
# 保留・持ち越し事項
- 結論が出なかった論点
制約:
- 本文にない情報を補わない
- 発言の言い換えは可、意味の改変は不可
--- 以下、会議テキスト ---
(ここに貼り付け)
ポイントは「決まったことだけ」「推測は含めない」と明記する部分です。これがないと、AIが議論の流れから決定事項を"それらしく"創作してしまう場合があります。
用途別アレンジ3選
1. 上司への報告用「1分サマリー」
長い要約を読む時間がない相手には、冒頭に結論だけを置く形が有効です。基本形の形式部分を次に差し替えます。
以下の会議テキストを、忙しい上司が1分で読める形に要約してください。
- 1行目:会議の結論(最重要の決定1つ)
- 続けて「決定事項」「依頼したいこと」「リスク・懸念」を各2行以内
- 全体で300文字以内
2. ToDo抽出特化型
議事録全体より「誰が何をやるか」だけ知りたい場合はこちらです。
以下の会議テキストから、アクションアイテムだけを抽出してください。
形式:| 担当 | タスク | 期限 | の表
- 期限が明言されていないものは「期限未定」とする
- 「検討する」「考えておく」も暫定タスクとして拾う
「検討する」を拾わせる一文が実務では効きます。会議では曖昧な宣言のまま流れてしまうタスクが多いためです。
3. 定例会議の差分要約
毎週の定例なら、前回の議事録も一緒に渡して差分だけ出させると、読む量が大きく減ります。
前回議事録と今回の会議テキストを比較し、次を出力してください。
1. 前回からの進捗(完了したToDo)
2. 新しく決まったこと
3. 前回から引き続き未解決の論点
Claude Codeで文字起こしファイルから一気に要約する手順
ターミナルで使うClaude Codeなら、長文を貼り付ける手間なくファイルを直接処理できます。初心者向けに手順を分けます。
- 会議の文字起こしテキスト(例:
meeting_0719.txt)を任意のフォルダに保存します。ZoomやTeamsの文字起こし機能の出力で構いません。 - ターミナルでそのフォルダに移動し、
claudeと入力してClaude Codeを起動します。 - 起動後、次のように依頼します。
meeting_0719.txt を読んで、決定事項・ToDo(担当と期限つき)・保留事項の
3見出しで要約し、minutes_0719.md として保存してください。
ToDoはチェックボックス形式(- [ ])にしてください。
- 生成された
minutes_0719.mdを開き、決定事項が原文と一致しているかを確認します。 - 毎回同じ指示を打つのが面倒になったら、フォルダ内に
CLAUDE.mdというファイルを作って要約ルールを書いておきます。以後は「今日の分を要約して」と言うだけで同じ型が適用されます。
毎回コピペしない運用のコツ
プロンプトの型が固まったら、貼り付ける手間自体も減らしましょう。ChatGPTなら「カスタム指示」やプロジェクト機能に要約ルールを登録しておくと、会議テキストを貼るだけで型どおりの出力になります。Claudeも同様に、プロジェクトの指示欄へ基本形プロンプトを貼っておけば、以後は本文を送るだけで済みます。
もうひとつのコツは、出力を受け取った後の「追い質問」を定型化しておくことです。たとえば次の3つを続けて送ると、要約の精度が一段上がります。
- 「決定事項の各項目について、根拠となる発言を原文から1つずつ引用して」
- 「ToDoのうち、期限が今週中のものだけを抜き出して」
- 「この要約を、会議に出ていない人向けに背景説明を1段落足して書き直して」
引用を出させる1つ目の質問は、AIが決定事項を創作していないかを確認する簡易チェックとしても機能します。要約を配布する前の検品として習慣にする価値があります。
つまずきポイント:長い議事録で「途中が抜ける」
よくある失敗が、1〜2時間の会議の文字起こし(数万文字)を一度に渡し、中盤の議題がごっそり要約から漏れるケースです。長文を扱うと、前半と後半に比べて中間部分の扱いが軽くなる傾向があります。
対処は分割要約です。テキストを議題ごと(または30分ごと)に分けてそれぞれ要約し、最後に「以下の部分要約を統合して1つの議事録にしてください」と依頼します。Claude Codeなら「ファイルを議題単位で分割してから各パートを要約し、統合して」と一文で頼めば、分割から統合まで自動で進めてくれます。仕上げに、決定事項の件数が元のメモと合っているかだけは人の目で確認しましょう。
まとめ
議事録要約は、AI活用の中でも効果を実感しやすい定番の使いどころです。まず本記事の基本形プロンプトをそのままコピーして次の会議で試し、慣れてきたら1分サマリー型やToDo特化型など、自分の職場に合う形へ育ててください。型をCLAUDE.mdやメモ帳に保存しておけば、会議後の作業は「貼り付けて数十秒待つだけ」に近づきます。浮いた時間は、議論そのものの質を上げることに使っていきましょう。
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