Claude Codeで家計簿を自動集計・グラフ化する手順を解説
「家計簿は三日坊主で終わる」という悩みは、記録そのものより「集計と振り返り」が面倒なことが原因の場合が多いものです。この記事では、Anthropicのターミナル型AIツール「Claude Code」を使い、クレジットカードや銀行の明細CSVを自動で集計し、グラフとして可視化する手順を、初心者向けに一から解説します。手を動かす部分はコピーして使える形で載せているので、今日からそのまま試せます。
Claude Codeで家計簿を自動化する仕組み
Claude Codeは、ターミナル(MacならターミナルApp、WindowsならPowerShellなど)上で動くAIアシスタントです。チャット型AIと違い、パソコンの中のファイルを直接読み書きできるのが最大の特徴です。つまり、カード会社からダウンロードした明細CSVをフォルダに置いて日本語で指示するだけで、次のような処理を任せられます。
- 複数のCSVを読み込んで形式の違いを吸収し、1つの台帳にまとめる
- 店名から「食費」「日用品」などのカテゴリを自動推定して分類する
- 月別・カテゴリ別の集計表を作る
- ブラウザで開けるグラフ(HTML)を生成する
Excelやスプレッドシートでも関数やマクロを組めば近いことはできますが、Claude Codeなら「日本語で頼むだけ」で済み、明細の形式が変わっても指示し直すだけで対応できるのが利点です。
準備するもの
- Claude Codeが動く環境(Node.jsが入ったMac/Windows/Linux)
- Anthropicのアカウント(有料プランまたはAPI利用。料金体系は変わることがあるので公式サイトで最新情報を確認してください)
- クレジットカードや銀行のWeb明細からダウンロードしたCSVファイル
手順1: Claude Codeをインストールする
ターミナルを開き、次のコマンドを実行します。
npm install -g @anthropic-ai/claude-code
インストール後、作業用フォルダを作って移動し、起動します。
mkdir ~/kakeibo && cd ~/kakeibo
claude
初回はログインを求められるので、画面の案内に従って認証すれば準備完了です。
手順2: 明細CSVを集める
カード会社や銀行の会員ページから、先月分の利用明細CSVをダウンロードし、作業フォルダの中に「csv」フォルダを作って入れます。ファイル名は「rakuten_2026-06.csv」のように、どこの明細か分かる名前にしておくと後が楽です。複数のカードや口座があっても、全部同じフォルダに入れて構いません。形式の違いはAIが吸収してくれます。
手順3: 集計を指示する
Claude Codeの画面に、次のプロンプトを貼り付けます。
csvフォルダにあるカードと銀行の明細CSVをすべて読み込んで、
家計簿として集計してください。
条件:
- 文字コードはShift_JISの可能性があるので自動判定すること
- 日付・店名・金額を抽出し、店名から次のカテゴリに分類:
食費 / 日用品 / 交通費 / 通信費 / 水道光熱費 / 娯楽 / その他
- 判断に迷った明細は「要確認」カテゴリにして一覧表示
- 月別×カテゴリ別の集計表を kakeibo_summary.csv に保存
- 集計結果の要点(合計、カテゴリ上位3つ、先月比)を日本語で報告
ポイントは「迷ったら要確認にして」と指示しておくことです。AIの分類は完璧ではないため、すべてを鵜呑みにするのではなく、怪しいものだけ人間がチェックする設計にすると精度と手間のバランスが取れます。要確認の項目は「この店は食費に分類して」と返事をすれば、その場で修正してくれます。
手順4: グラフで可視化する
集計ができたら、続けてこう頼みます。
kakeibo_summary.csv をもとに、ブラウザで開ける report.html を作ってください。
- カテゴリ別の割合が分かる円グラフ
- 月ごとの支出推移が分かる棒グラフ
- スマホでも見やすいレイアウトにすること
生成されたreport.htmlをダブルクリックすると、ブラウザにグラフ付きのレポートが表示されます。「先月と比べて増えたカテゴリを赤字で強調して」のような細かい注文も、日本語で追加するだけで反映されます。
手順5: 毎月の作業を定型化する
翌月からの手間を減らすには、フォルダ直下に「CLAUDE.md」というファイルを作っておくのがおすすめです。Claude Codeは起動時にこのファイルを自動で読み込み、書かれた内容をルールとして守ってくれます。
# 家計簿ルール
- csvフォルダに新しい明細が入ったら、既存の台帳に追記して再集計する
- カテゴリ分類で迷ったら「要確認」にする
- 集計後は必ず report.html を更新する
- 過去に「要確認」から修正した分類は次回から自動で適用する
これで翌月以降は、CSVをフォルダに置いて「今月分を集計して」と一言頼むだけになります。
つまずきポイント: 文字化けとCSV形式
一番多いつまずきは、日本のカード会社のCSVがShift_JISという文字コードで保存されていて、読み込むと文字化けするケースです。プロンプトに「文字コードを自動判定して」と入れておくのが予防策ですが、それでも化けた場合は「このCSVはShift_JISとして読み直して」と伝えれば解決します。また、明細の先頭に案内文の行が入っていて集計エラーになることもありますが、「先頭の説明行を読み飛ばして」と指示すれば対応してくれます。エラーが出たときは、エラー文をそのまま貼り付けて「これを直して」と頼むのも有効です。
セキュリティ面の注意
ファイルの読み書きは自分のパソコン上で行われますが、AIへの指示や読み込んだ明細の内容は、処理のためにAnthropicのサーバーへ送信されます。カード番号や口座番号が明細CSVに含まれる場合はその列を削除してから使う、気になる場合は店名と金額だけのCSVに加工してから渡す、といった配慮をしておくと安心です。
まとめ
Claude Codeを使えば、家計簿でいちばん面倒な「集計と可視化」を日本語の指示だけで自動化できます。手順をまとめると次の通りです。
- Claude Codeをインストールして作業フォルダを作る
- 明細CSVをcsvフォルダに集める
- 集計プロンプトを貼り付けて台帳と集計表を作る
- report.htmlでグラフ化する
- CLAUDE.mdにルールを書いて毎月の作業を一言化する
最初のセットアップは30分ほど見ておけば十分で、翌月からはCSVを置いて一言頼むだけです。記録が続かなかった人ほど、「集計はAIに任せて、人間は振り返りだけやる」というスタイルを試してみてください。数か月分のデータが貯まれば、「増え続けているカテゴリを教えて」といった分析の相談相手としても使えるようになります。
この記事の自動化の考え方をもっと体系立てて学びたい方へ
Claude Codeで「自分専用の第二の脳」を作るための手順をまとめた「人生管理OSの作り方完全マニュアル〜Claude Codeで作る、自分専用の第二の脳〜」を公開しています。
マニュアルの詳細を見る