【実録】AIの「完了しました」を信じて外した記録
AIや自動処理が「完了」「OK」「合格」と返したのに、実際の結果は違っていた例を4つ並べる。予約、自動チェック、動画の仕上がり、ファイルの保存。いずれも「表示」と「実物」が別だった。同じ型の失敗なので、確かめ方も共通している。
2026-08-03、動画15本の公開予約を一括で行った。そのうち1本は、動画サイトのAPI(外部から操作する窓口)が成功を示すコード200を返したのに、公開日時が実際には入っていなかった。スクリプトのログは「OK」と出していた。直後に設定を読み返して初めて空だと分かり、同じ内容を再送すると通った。
同じ一括処理で、1本目が入力エラー(400)で止まった。そのエラーが全体に広がり、残り14本が手つかずのまま終了した。ログの「OK」はAPIの返事のコードでしかなく、成果が実在する証拠ではない。1本ごとに処理を区切っていなかったことも原因だった。
適用のあとに設定を読み返し、期待した値と違えば1回だけ再送する。それでも駄目なら失敗として一覧に出す。書き込みは1本ごとに囲み、失敗は記録して次へ進む。実行ログの「検証OK」の行を必ず確認する。他の一括更新でも、この2点を最初から入れる。
2026-08-08、動画の素材の配置を検査する自動チェックを作った。このチェックが見ていたのは「これから置く計画」だった。計画では素材は文1の2.65秒に置かれ、正しかった。ところが作成の途中の補正が素材を前倒しし、実際に焼き込まれた値は文0の0.2秒、2.30秒のずれがあった。チェックは「NG 0件・合格」を出し続けた。静止画を目で見て初めて分かった。
作り直しのとき、作業を任せたAIが途中のスクリプト1本だけを回し、後ろの工程を通さなかった。そのせいで、根拠として画面に出す資料画像が9点から3点に消えた。比較もしたが、比較の両側が同じ工程抜けだったので差が出ず、消えた6点を「元から落ちていた」と報告した。手を触れていない原本を基準にして、初めて正しい差が出た。
2026-08-11、長尺動画7本を通したとき、自動チェック「NG 0件」の設計から次の欠陥が出た。紀元前206年の場面に、窓の並んだ現代の高層ビルが描かれた。「専門職が居た」ことの証拠に選ばれた画像の中身は、ミイラの行列だった。検索語が、画像の著者名に一致しただけで採用されていた。人物の色のコントラストは、設計の宣言3.15:1が焼き上がりで2.86:1になり、3.0:1の判定を下回った。
2026-08-02、同じ名前で上書きした完成動画が、納品完了の表示の直後に納品先から消えた。納品先はGoogle Driveの同期フォルダで、同名の上書きを衝突とみなし、旧ファイルをごみ箱へ移していた。ごみ箱には、同じ動画の同名ファイルが7〜8個たまっていた。内容は破損していなかった。以前から繰り返し起きていたのに、気づけていなかった。
①一括処理は、終わったあとに実際の値を読み返して、期待の件数と数が合うか確かめる。
②自動チェックは、計画ではなく出来上がったものに当てる。
③クラウド上に保存した重要なファイルは、保存の15〜20秒後にもう一度サイズを見る。